鲁虺日本古語辞典
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しむ

しむ 助動詞 下二段型《接続》活用語の未然形に付く。

〔使役〕…せる。…させる。

出典徒然草 三八

「愚かなる人の目をよろこばしむる楽しみ、またあぢきなし」

[訳] 愚かな人の目を楽しませる快楽(というの)も、同様につまらないものだ。

〔尊敬〕お…になる。…なさる。…あそばす。▽尊敬を表す語とともに用いて、より高い尊敬の意を表す。多く「しめ給(たま)ふ」の形で用いる。

出典大鏡 時平

「明石(あかし)の駅(むまや)といふ所に御宿りせしめ給ひて…つくらしめ給ふ詩(し)、いとかなし」

[訳] 明石の駅という所にお泊まりになられて…おつくりになられる漢詩は、とても悲しい。

〔謙譲〕…申し上げる。…させていただく。▽謙譲語「奉る」「啓す」などの下に付いて謙譲の意を強める。

出典大鏡 道長上

「御寺に申し文(ぶみ)を奉らしめむ」

[訳] お寺に願いを書いた文章をさし上げさせていただこう。

語法

使役の「しむ」 尊敬語・謙譲語を伴わないで単独で用いられる「しむ」は、①の使役の意味で、上代にはほとんどこの意味で用いられた。

注意

「しめ給ふ」には二とおりあり、「…に」に当たる使役の対象の人物が文脈上存在する場合は使役、そうでない場合は最高敬語(二重敬語)と見てよい。

語の歴史

中古の使役表現では、和文体で「す」「さす」が用いられ、漢文訓読調の文章では「しむ」が用いられた。使役の「しむ」は中世以降は和漢混交文に用いられている。③は、中古末期以後、主として男性の会話文で用いられた。

し・む 【凍む】 自動詞 マ行上二段活用活用{み/み/む/むる/むれ/みよ}

凍りつく。恐怖などでぞっとする。

出典源氏物語 若菜下

「朝夕涼みもなきころなれど身もしむる心地して、言はむ方なく覚ゆ」

[訳] 朝夕の涼しさもない(=暑い)ころであるが、身も凍りつく気がして、言いようもなく思われる。

参考

「こほる」が表面的であるのに対して、「しむ」は奥まで深くこおってゆく語感をもつ。

し・む 【占む・標む】 他動詞 マ行下二段活用活用{め/め/む/むる/むれ/めよ}

自分の領地であることを示す目印をする。

出典万葉集 一四二七

「明日よりは春菜(はるな)摘まむとしめし野に昨日(きのふ)も今日(けふ)も雪は降りつつ」

[訳] 明日からは春の若菜を摘もうと占有の目印を付けた野に、昨日も今日も雪は降り続いていることよ。

占有する。敷地とする。

出典源氏物語 絵合

「山里ののどかなるをしめて、御堂造らせ給(たま)ひ」

[訳] 源氏は山里の静かな所を敷地として、お堂をお建てになり。

身に備える。

出典源氏物語 浮舟

「いとあはれと人の思ひぬべきさまをしめ給(たま)へる人柄なり」

[訳] とてもしみじみと心を打つと人が思うにちがいない姿を備えていらっしゃるお人柄である。

し・む 【染む・浸む】 >[一]自動詞 マ行四段活用活用{ま/み/む/む/め/め}

しみ込む。ひたる。

出典万葉集 三四三

「なかなかに人とあらずは酒壺(さかつぼ)に成りにてしかも酒にしみなむ」

[訳] なまじっか人間でいないで、酒壺になってしまいたいなあ。(そうしたら)酒にひたっていられるであろう。

しみつく。染まる。

出典古今集 夏

「蓮葉(はちすば)の濁りにしまぬ心もてなにかは露を玉と欺く」

[訳] ⇒はちすばの…。

深く感じる。心にしみる。関心を寄せる。

出典徒然草 一三七

「椎柴(しひしば)・白樫(しらがし)などのぬれたるやうなる葉の上にきらめきたるこそ、身にしみて」

[訳] 椎や白樫の木などのぬれているような葉の上に月の光がきらきらと光っているのは心にしみて。

>[二]他動詞 マ行下二段活用活用{め/め/む/むる/むれ/めよ}

しみ込ませる。しみ通らせる。

出典枕草子 七月ばかりいみじうあつければ

「香(かう)の紙のいみじうしめたる、匂(にほ)ひいとをかし」

[訳] 香色(=赤味を帯びた黄色)の薄様(うすよう)の紙で、香をたいそうしみ込ませたものは、香りがとても風情がある。

深く感じさせる。しみ込ませる。執着する。

出典更級日記 夫の死

「よしなき物語・歌のことをのみ心にしめで、夜昼思ひて、行ひをせましかば」

[訳] つまらない物語や歌のことばかりに執着しないで、夜昼一心にお勤めをしていたならば。

し・む 【締む】 他動詞 マ行下二段活用活用{め/め/む/むる/むれ/めよ}

(紐(ひも)・帯などを)かたく結ぶ。締める。

締めつける。

出典平家物語 五・文覚被流

「突かれながらしめたりけり」

[訳] (刀で腕を)突かれながら(相手を)締めつけていた。

懲らしめる。

出典浮世風呂 滑稽

「今度おめえが江戸詞(えどことば)を笑ったら、一番しめてやらうと」

[訳] 今度おまえが江戸ことばを笑ったら、ひとつ懲らしめてやろうと。

話をまとめる。取り決める。

出典仮名忠臣蔵 浄瑠

「評議をしめんといふ間もあらせず」

[訳] 評議を取り決めようという間も作らず。

勘定する。合計する。

出典助六 歌舞

「いかさましめて三百ぐらゐ」

[訳] なるほど、勘定して三百文ぐらい。

(取引・交渉・工事などの完了を祝って)手打ちの式をする。

出典暫 歌舞

「めでたく一つ、しめべいか」

[訳] めでたく一つ、手打ちの式をしようか。